ツアーを終え、2度目の武道館ライブも無事終了したのち、メンバーはここで2ヶ月半の長いオフに入った。 久々の長期休暇であった。氷室はロンドンで、布袋は山下久美子のアルバムプロデュース、松井も山下久美子バンドのメンバーとしてツアーに参加、 高橋はBOφWYフェアのために全国を飛び回るといった様子で、それぞれがそれぞれのやり方でオフを過ごした。

そのオフの最中である４月６日に５枚目のシングル「ONLY YOU」が発売された。 そしてオフ明けの直後に発売された６枚目のシングル「Marionette」は、シングルチャートで初の1位を獲得、 BOφWYの人気はとどまることを知らずに上昇していった。

夏はツアーこそ行わなかったものの、各地で行われた多くのイベントに参加し、ライブバンドとしての実力を見せつけた。 そして８月７日、横浜文化体育館で行われたGIGS”CASE ＯＦ BOφWY”では、デビューからそのときまでのナンバーの全曲を、 ４時間ぶっ続けで演奏するという前代未聞のＧＩＧＳを行いファンのみならず関係者も驚かせた。

９月５日、７枚目のアルバム「ＰＳＹＣＨＯＰＡＴＨ」を発表。 ＣＤ、ＣＡＳＳＴＴＥ、ＬＰを併せて売り上げ８０万枚を記録。 同時期に発売されたマイケル・ジャクソンのニューアルバム「ＢＡＤ」を押え堂々の１位を確保。 秋からは「BOφWY ＲＯＣＫ’Ｎ ＲＯＬＬ ＲＥＶＩＥＷ ＤＲ．ＦＥＥＬＭＡＮ’Ｓ ＰＳＹＣＨＯＰＡＴＨＩＣ ＨＥＡＲＴＳ ＣＬＵＢ ＢＡＮＤ」 を開始し再びライブバンドとしてのツアーが始まった。

だが、ツアーが終わりを向かえようとするころ、バンドの解散説が周囲にながれ始めた。 そして、解散を否定したいファンの心をよそに、１２月２４日、ツアーの最後となった渋谷公会堂のコンサートで、正式な解散宣言が行われた。